「足底腱膜炎かも?!」足裏に負担がかかる原因と対処法について

 

「長時間の立ち仕事がつらい」

「足裏が硬く突っ張るような感覚になる」

「少しの段差でも上り下りがつらい」

このようなことでお困りではありませんか?

 

 

「毎日の立ち仕事に加え、閉所での作業を繰り返していると、知らず知らずのうちに足元が疲れやすくなりました。」

これは、ネットワーク環境や各種配線の施工をされている患者さんがおっしゃった言葉です。

移動中は車に座っている時間が長く、現場に着けば立ち仕事が待っているという状況。

さらに、帰宅後には足裏が硬く突っ張るような感覚がしばしば起こり、歩くのがつらくなることもあるそうです。

最初のうちは、足裏の痛みが出たり引いたりしていたのが、だんだんと痛む時間が長くなり、

「これ以上、悪化したらどうしよう…」

「この痛み、いつになったら治るの?」

と、不安を感じるようになり、当院へご来院されました。

頭のどこかでは「いつか治る」と思っていても、つらい症状が長引くと気分も落ち込みやすくなりますよね。

実際に足元を診させていただくと、足裏の痛みは足底腱膜炎に近い症状が見られました。

そこで今回のブログでは、「足底腱膜炎かも?!」足裏に負担がかかる原因と対処法について詳しくご紹介します。

最後まで読んでいただけると幸いです。

 

足底腱膜炎とは

足裏には、「足底腱膜」という膜のような腱組織があり、かかとから足指の付け根まで張っていて、足裏の構造を支えています。

この足底腱膜があることで、歩いている時の足裏にかかる衝撃を和らげたり、足の動きをスムーズにしてくれたりする役割を果たしています。

しかし、何らかの影響で足底腱膜に過度な負担がかかると、だんだんと痛みを感じるようになります。

さらに、その状態が長引くと炎症が起こり、疼きや腫れが現れることがあります。

ですので、足裏に痛みや違和感を感じた時点でケアすることが大切になってきます。

足底腱膜炎が起きやすい原因とは

足底腱膜炎は、スポーツをされている方に多いイメージがありますが、実は立ち仕事をしている方にもよく見られる症状です。

では、一見、過度な負担がかかりにくそうな立ち仕事でも、なぜ足裏に負担がかかるのでしょうか?

その原因として、以下のような問題が考えられます。

 

・ニーイントゥーアウト

ニーイントゥーアウトとは、立った姿勢で膝と足先に注目したとき、膝は内側に入り、足先は外側に向いている状態を指します。

このような状態が続くと、足裏や膝、股関節に負担がかかりやすくなります。

今回の患者さんの場合、立ち仕事による足裏への負担に加え、ニーイントゥーアウトの状態で作業を繰り返していたことで、痛みが生じたと考えられます。

正常な足の軸

 

 

 

ニーイントゥーアウトの状態

 

 

・アーチ不足

足は、片足で28個、両足合わせて56個の骨で構成されています。

特に足裏の骨は独特なアーチ構造を形成しています。

このアーチは「内側アーチ」「外側アーチ」「横アーチ」と3種類に分類されます。

アーチがあることで体重を支えたり、歩行をスムーズにしたり、地面からの衝撃を吸収する役割を担っています。

しかし、長時間の立ちっぱなしによる負担によってアーチが崩れると、床からの衝撃をうまく吸収できなくなります。その結果、足裏の痛みにつながります。

 

 

その対処法とは

今回は2つの項目に絞ってお伝えさせていただきます。

1つ目は、「膝と足先の向きを合わせる」

2つ目は、「足指を動かす」です。

 

1)「膝と足先の向きを合わせる」

膝と足先の向きをそろえることで、足裏に負担の少ない姿勢をつくりましょう。

〜右足を調節する場合〜

①右足をまっすぐ前に出して、足裏を床につけたままにする。

②そのまま膝を、足先の方向に向けて前に出す。

ポイントは、足指の人差し指と中指の間に向けて膝を誘導する。

③膝を元の位置に戻して、また足先に向けて膝を前に出す。

膝の誘導を5回行いましょう。

※鏡で膝の動きを見ながら行うと、より効果的です。

避けたい足の向きは (上から見ると)

意識するのはこの足先の方向に膝を合わせます。

 

2)「足指コロコロ」

足指や足裏を柔らかくすると、足のアーチが本来の働きをしやすくなります。

①足指を立てたまま、正座をする。

② ①の横から見た図。

③足指を床につけたまま、お尻を左にずらす。

④今度は逆に、足指を床につけたままお尻を右にずらす。

左右交互に3回ずつ行いましょう。

*正座をするのが難しい場合は、膝にタオルをひいて立膝の姿勢でも構いません。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回は、「足底腱膜炎かも?!」足裏に負担がかかる原因と対処法について書かせていただきました。

「膝と足先の向きを合わせる」と「足指コロコロ」を参考に、職場やご自宅でご活用ください。

続けていても一向にお困りごとが改善されない場合は、他に原因があるかもしれません。

その際は、お早めに近隣の専門機関にご相談されることをおすすめします。

もし、大阪市東成区周辺でお困りの方がいらっしゃいましたら、当院でご相談いただけたら幸いです。

 

 

監修 鍼灸師 柔道整復師   原田 直樹

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です