坐骨神経痛でガーデニングが楽しめない…原因と対処法について

 

「花の植え替え時期なのに、満足に動けない」

「毎日の水やりがつらく感じるようになった」

「しゃがんで作業していると、足に痛みやしびれが出てくる」

 

このようなことでお困りではありませんか?

気持ちのいい朝日を浴びて水やりをするために、庭に出てみたものの

しゃがんだ瞬間、ズキッと腰から足先にかけて走る痛み。

「ほんの少しのつもりで動いただけなのに…」

楽しみにしていた庭での作業が、いつの間にか苦痛に変わってしまった。

坐骨神経痛のせいで「もう前のようには作業できないかもしれない」と思うと、

毎日の張り合いがなくなってしまったような気分になりますよね。

 

頭のどこかでは「いつか治る」と思っていても、ふとしたキッカケで痛みが出ると

「いつ治るのだろう」と不安になってくると思います。

普段から行っている動作を工夫することで、また庭での作業を楽しむ日々を取り戻すことができます。

 

そこで今回のブログでは、坐骨神経痛の原因や対策、ガーデニング時の工夫について詳しくご紹介します。

最後まで読んでいただけると幸いです。

土いじりがつらい…坐骨神経痛ってどんな症状?

「坐骨神経痛」と聞くと、なんとなく病名のように思われがちですが、実はこれは”症状”の名前なんです。

腰から足にかけて伸びる「坐骨神経」が圧迫されたり、引っ張られたり刺激を受けることで、お尻や太もも、ふくらはぎに痛みやしびれが出る状態を指します。

 

坐骨神経は、実は手の小指ほどの太さがあるといわれており、体の中でも最も太い神経の一つです。

そんな神経に負担がかかれば、少しの刺激でも強い痛みやしびれが出てしまうのは、無理もないことですよね。

なぜガーデニングで痛みがひどくなるの?

ガーデニングをしていると、本当に癒されますよね。

お花や植物に声をかけたり、水をあげたり…。

花や緑に囲まれて土に触れる時間は、気持ちを穏やかにしてくれます。

でもその一方で、体、とくに腰には、気づかないうちに少しずつ負担が積み重なっていることも。

 

草取りや植え替えのとき、つい前かがみや中腰になっていませんか?

または、膝を伸ばしたままで前かがみになっていないでしょうか?

 

この姿勢が長く続くと、腰の深部にある筋肉が硬くなり、坐骨神経を圧迫してしまうことがあります。

さらに、鉢を持ち上げたり、土を運んだりといった作業も、腰に大きな負担をかける原因になります。

体にやさしいガーデニングの工夫

「ガーデニングを続けたいけど、体の負担が心配…」

そんなふうに感じている方も少なくありません。

ですが、工夫次第で無理なく楽しむ方法はあります。

 

たとえば、高さのある花壇やプランターを活用することで、前かがみになる機会を減らせるため、腰や足にやさしい姿勢で作業することができます。

また、最近では、作業を快適にするためのガーデニングチェアやクッションなどの、サポートグッズも充実しています。

痛みを軽くするためにできる対処法は

1)マイクロ・レスト(小休憩)

最近では、数分程度の短い休憩を頻繁に取ることで、集中力や体力回復、生産性の維持・向上させるというマイクロ・レストという考え方が提唱されています。

 

長時間の作業を連続して行うのではなく、25分から30分の作業時間で1回、数十秒から数分程度の休憩を取ることで、体への負担軽減、集中力の維持がされやすくなります。

また、こまめに休憩を挟むことで、ストレスの緩和や心理的安定を保つことがしやすくなります。

 

実際には、ガーデニングの休憩として

・体勢を変える

・深呼吸をする

・体を動かす

上記のような内容を小休憩のときに行うと、体への負担が減り、気持ちもリフレッシュしやすくなります。

 

2)太もも裏のストレッチ

ガーデニング作業となると、どうしても前かがみの作業が多くなり腰や足に負担がかかりやすくなります。

とはいえ、「少しでもガーデニングを楽しみたい」という気持ちは大切にしたいです。

そこで、小休憩におすすめのケアは太もも裏のストレッチです。

 

〜左側をストレッチする場合〜

①足の向きを平行にして、立位姿勢になる。

②右足を左足の前にクロスさせる。

③両足をクロスさせたまま、ゆっくりと上半身を前かがませ、太もも裏をストレッチする。

この際に、ふくらはぎに伸びる感覚があっても構いません。

*前かがみになるのが不安な方は、何か支えになるものを捕まえて前かがみになるのがいいです。

かがむのは少しでも構いません。

1回につき15秒

左右交互に3回ずつ行いましょう。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回は、坐骨神経痛の原因や対策、ガーデニング時の工夫について書かせていただきました。

「マイクロ・レスト」と「太もも裏のストレッチ」を参考に、お庭やご自宅などでご活用ください。

続けていても一向にお困りごとが改善されない場合は、他に原因があるかもしれません。

その際は、お早めに近隣の専門機関にご相談されることをおすすめします。

もし、大阪市東成区周辺でお困りの方がいらっしゃいましたら、当院でご相談いただけたら幸いです。

 

 

監修 鍼灸師 柔道整復師   原田 直樹

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