
こんにちは。
大阪市東成区で原田鍼灸整骨院を開業しています、院長の原田直樹です。
目次
寒くなると肩がつらくなる…そんな経験ありませんか?

駅のホームで電車を待っている時間。
横断歩道で信号待ちをしている時間。
ビューっと吹く風に、
冬の厳しさを感じる瞬間があります。
寒い季節になると、
「肩がガチガチにこる」
「首から背中にかけて重だるい」
そんな不調を感じる方は少なくありません。
朝起きたときから肩が重かったり、
仕事や家事が終わる頃には、
首までパンパンになっていたり。
「寒いから仕方ない」
「毎年この時期はこうなる」
そう思って我慢してしまう方も多いですが、
実はこの時期特有の肩こりには、
はっきりした理由があります。
その大きな原因の一つとして、
無意識に肩をすくめてしまう体の反応があります。
この先を読み進めていただくことで、
寒い時期の肩こりを楽にしていくヒントを知ることができます。
肩こりでお悩みの方の参考になれば幸いです。
冬に増えやすい肩こりの具体的な症状
寒い時期の肩こりには、次のような特徴があります。
・肩や首に常に力が入っている感じがする
・肩甲骨の間が重だるい
・夕方から夜にかけてつらくなる
・首を動かすと突っ張る
・頭が重い、目が疲れやすい
これらは単なる「肩の疲れ」だけではなく、
血流の低下や筋肉の緊張が続いているサインでもあります。
なぜ寒いと肩をすくめてしまうのか?肩こりの本当の原因
人の体は寒さを感じると、
無意識に体を守ろうとします。
その代表的な反応が、肩をすくめる動きです。
このとき主に使われるのが、
首から肩、背中にかけて広がる
僧帽筋という筋肉です。
寒さによってこの筋肉が緊張した状態が続くと、
・血流が悪くなる
・酸素や栄養が届きにくくなる
・疲労物質がたまりやすくなる
その結果、肩こりや首の重だるさが起こります。
また、寒さは自律神経にも影響します。
寒冷刺激によって交感神経が優位になると、
筋肉はさらに緊張しやすくなります。
さらに、体には寒さを感じたときに、熱をつくり出して体温を保とうとする
「褐色脂肪細胞」という仕組みがあります。
この褐色脂肪細胞は、「体内のストーブ」とも言われていて、
首まわりや肩甲骨の間など、
ちょうど肩こりが起こりやすい場所の近くに
多く存在しています。
しかし、寒さが続いたり、
体が緊張しやすい状態が続くと、
うまく熱を生み出せず、
その代わりに筋肉が力を入れて体を守ろうとします。
その結果、肩をすくめる状態が続き、
肩や首のこりにつながってしまうのです。
ここまでお伝えしたように、
寒い時期の肩こりは、
単に筋肉が硬くなっているだけではありません。
体を温めようとする仕組み(褐色脂肪細胞)が
うまく働かないことで、
その代わりに筋肉が頑張りすぎてしまう。
その結果として、肩こりが起こっているケースも多いのです。
つまり、つらい肩こりは、
無理に肩をもんだり、
我慢し続けなくても大丈夫です。
体が本来もっている
“温める力”をサポートしてあげることで、
肩や首の緊張は、自然と抜けやすくなります。
今日からできる!肩をすくめないための具体的対処法
では、寒い時期に肩をすくめにくくするために、
日常生活の中でできる対処法をご紹介します。
ポイントは、
肩だけを見るのではなく、
体全体を「冷やさない・緊張させない」ことです。
首・肩甲骨まわりを温める
褐色脂肪細胞は、
首の後ろや肩甲骨の間など、
肩こりが起こりやすい場所の近くに多く存在しています。
そのため、お腹や手先だけでなく、
首・肩甲骨まわりを意識して温めることが大切です。
たとえば、
・マフラーやネックウォーマーを使う
・お風呂で首の後ろまでしっかり温める
・蒸しタオルを当てる
こうしたケアだけでも
無意識に肩をすくめるクセが出にくくなります。
〜ひと口メモ〜
褐色脂肪細胞を刺激するというでは、
カイロで外から強く温めすぎると
逆に働きにくくなりことがあります。
肩を下げる動きを習慣にする
寒い時期は、気づかないうちに
肩が耳に近づいた状態になりがちです。
気づいたときに、
肩をすっと持ち上げてから、
ストンと落とす。
これを2〜3回繰り返してください。
「下げる」ことを意識するだけで、
僧帽筋の緊張は抜けやすくなります。
呼吸で体をリセットする
寒さで交感神経が優位になると、
体は「いつでも動けるように」と
筋肉を緊張させた状態になりやすくなります。
そんなときは、
鼻からゆっくり息を吸い、
口から長く吐く呼吸を意識してみてください。
特に「吐く」ことを意識することで、
副交感神経が働きやすくなります。
呼吸が深くなると、
体は「今は大丈夫」「安全な状態だ」と感じ、
肩や首の力も自然と抜けやすくなります。

まとめ|寒さに負けない体をつくるために
寒い時期の肩こりは、
年齢や体質のせいでも、
ただ我慢するしかない不調でもありません。
寒さを感じることで体は無意識に肩をすくめ、
筋肉を緊張させて体温を守ろうとします。
そこに自律神経の乱れや、
うまく働きにくくなった褐色脂肪細胞の影響が重なることで、
肩や首のこりが強く出やすくなるのです。
だからこそ大切なのは、
強くもんだり、無理に動かしたりすることではなく、
・首や肩甲骨まわりを冷やさない
・肩をすくめていることに気づいてあげる
・呼吸で体の緊張をゆるめる
こうした小さなケアを、
日常の中で少しずつ取り入れていくことです。
それでも
「セルフケアだけでは追いつかない」
「何度も同じ不調を繰り返してしまう」
そんなときは、
体の使い方や緊張のクセが
積み重なっている可能性もあります。
「このくらいで相談してもいいのかな」
そう感じるのは、とても自然なことです。
ただ、体の状態を一度知っておくだけでも
これまで気づかなかった負担が見えてくることがあります。
寒い季節も、肩に余計な力を入れず、
軽やかに過ごせる体づくりをサポートしています。

「肩こり」とひとことで言っても、
起こる理由や体の反応はさまざまです。
他の肩こりタイプについても、別の記事で詳しくご紹介しています。
肩こりの原因は目の使いすぎ?眼精疲労と肩こりの深い関係と今すぐできる対策
監修 鍼灸師 柔道整復師 原田 直樹



