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春になると、鼻づまりで「眠れない夜」が続いていませんか?
春の陽ざしが少しずつやわらかくなり、
外に出るのが気持ちよい季節になってきました。
朝、窓を開けると冷たすぎない空気が入り、
「やっと過ごしやすくなってきたな」と感じる時間が増えてきました。
そんな中で、今の時期はスギやヒノキの花粉が多く飛ぶ季節でもあります。
「鼻が詰まって夜眠りにくい」
「口で呼吸してしまい、朝起きると喉が乾いている」
そんなつらさを感じている方も多いのではないでしょうか。
さらにこの時期によく聞くのが、
「これ、いつまで続くんでしょうか?」
というご不安の声です。
実は、スギやヒノキの花粉が落ち着いたあとも、
初夏にかけて別の花粉(イネ科)が飛び始めます。
そのため、
「やっと楽になると思ったのに、また症状が出てきた」
と感じる方も少なくありません。
特に気をつけたいのが、夜の鼻づまりです。
布団に入り、「やっと休める」と思ったときに鼻が詰まる。
横になると息がしづらくなり、何度も寝返りを打ってしまう。
気づけば口で呼吸をしていて、朝起きてもすっきりしない。
・横になると鼻が詰まる
・口呼吸で喉が乾く
・夜中に何度も目が覚める
こうした状態が続くと、睡眠の質が下がり、
日中のだるさや集中力の低下にもつながってしまいます。
「この時期は仕方がない」と思われがちですが、
実はこの鼻づまり、これから先の時期にも関係してくる可能性があります。
では、なぜ花粉症では鼻づまりが起こり、
時期が変わっても続いてしまうのでしょうか。
その理由と、今日からできる具体的な対策を
このあとわかりやすくお伝えしていきます。
イネ科花粉の特徴とは|スギ・ヒノキとの違い
花粉症といえば春先のスギやヒノキをイメージされる方が多いですが、
イネ科の花粉は少し特徴が異なります。

鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版より
まず大きな違いは飛散時期の長さです。
•スギ・ヒノキ:2月〜5月に集中
•イネ科:5月〜10月頃まで長く続く
また、イネ科の花粉は遠くまで飛びにくく、
•河川敷
•公園
•草むら
など、身近な場所で影響を受けやすいという特徴があります。
飛散時期が違うことで
「やっと終わると思ったのに、まだ続く…」
と感じる方も少なくありません。
なぜ鼻づまりが起こるのか|アレルギーと自律神経の関係
花粉が体の中に入ると、体はそれを
「よくないものが入ってきた」と判断します。
すると、自分を守ろうとして反応を起こします。
そのときに出てくるのが、ヒスタミンという物質です。
この働きによって、
・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
といった症状が現れます。
少しつらい症状ではありますが、
これは体が一生懸命に守ろうとしている反応でもあります。
たとえば、体を「お家」にたとえてみましょう。
花粉は外から入ってきた
「ほこりや異物」のようなものです。
体の中では、
「これは外に出さないといけない」と判断して、
くしゃみで外に出そうとしたり、
鼻水で洗い流そうとしたりします。
つまり、体の中の“お掃除”が始まっている状態です。
ただ、この反応が強く出すぎると、
鼻が詰まったり、眠りにくくなったりして、
つらさにつながってしまいます。
特に鼻づまりは、
鼻の中の粘膜が腫れて、空気の通り道が狭くなることで起こります。
そのため、空気が通りにくくなり、
「詰まった感じ」が出てきます。
さらに関係しているのが、自律神経(じりつしんけい)の働きです。
自律神経には、体を活動的にする働きと、
リラックスさせる働きの2つがあります。
夜になると、体は休もうとして、
リラックスの状態に切り替わります。
このとき鼻の中では、
・血の巡りがよくなる
・粘膜がふくらみやすくなる
といった変化が起こります。
そのため、
「夜になると急に苦しくなる」という状態が起こりやすくなります。
これは体の自然な働きでもありますが、
花粉の影響が重なることで、よりつらく感じてしまいます。
今すぐ少しでも楽にしたい方へ|鼻づまりにおすすめのツボ
ここまで読んでいただいて、
「原因はわかったけど、今このつらさを何とかしたい…」
そんなふうに感じておられる方も多いと思います。
鼻が詰まっていると、呼吸もしづらく、
ゆっくり休むこともできず、つらいですよね。
そんなときに、ぜひ試していただきたいのが
ツボを使ったセルフケアです。
難しいことはなく、指でやさしく押すだけでも、
鼻まわりの血流がよくなり、
「少し通りやすくなった」と感じることがあります。
今回は、ご自宅でも簡単にできるツボを
2つご紹介します。
① 上迎香(じょうげいこう)
小鼻の上、骨のくぼみの外側にあるツボです。
鼻づまりや鼻水に関係が深く、
花粉症の時期によく使われます。
押し方は、
可能であれば写真のように人差し指を曲げて
第2関節の角で小鼻の上のくぼみに押し当てます。
気持ちよい強さで押さえながら
ゆっくり呼吸してみてください。


② 印堂(いんどう)
眉と眉の間、少しくぼんだところにあるツボです。
鼻の通りをよくするだけでなく、
リラックスにもつながるため、
寝る前にもおすすめです。
先ほどの人差し指を曲げた押し方でも
写真のように指3本で押さえても効果的です。

これらのツボは、
「ちょっとつらいな」と感じたときに行うことで、
症状がやわらぐことがあります。
※強く押しすぎず、心地よい程度で行いましょう
花粉症は体を整えることでやわらぐこともあります
ツボを押すことで、その場楽になっても時間が経つと
症状がぶり返す場合は、体全体の状態が関係していることもあります。
たとえば
・首や肩の緊張
・呼吸の浅さ
・自律神経の乱れ
こうした状態が重なることで、
鼻づまりが長引いてしまうことがあります。
「この時期だから仕方ない」と思われる方も多いのですが、
こうした体の変化が影響していることも少なくありません。
そのため、つらい症状をやわらげていくためには、
鼻だけでなく、体全体をやさしく整えていくことも大切です。
まとめ|これからの時期を少しでも楽に過ごすために
花粉症は「この時期は仕方がない」と思われがちですが、
少しの工夫やケアで、つらさを軽くすることは可能です。
・ツボで今すぐ楽にする
・生活習慣で整える
・必要に応じて体のケアを行う
こうした積み重ねが、
これから先の症状をやわらげることにつながります。
「この時期は毎年つらい」
「夜ぐっすり眠れない日が続いている」
そんな方は、無理を我慢せず、体から整えていくことも大切です。
当院では、首・肩・呼吸・自律神経の状態をみながら、
花粉症による鼻づまりがやわらぐようサポートしています。
お一人おひとりに合わせて施術を行っておりますので、
お困りの方はお気軽にご相談ください。

監修 鍼灸師 柔道整復師 原田 直樹




