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肩こりによって頭が重たく感じる原因と対処法について
「肩こりを感じると頭まで重たくなる」
「後頭部に指で押さえたくなる」
「肩から首、後頭部までガチガチに固まる感じがする」
このようなことでお困りではありませんか?
はじめに
こんにちは。
大阪市東成区にあります、原田鍼灸整骨院の原田です。
デスクワークでのパソコン作業や細かい手作業では、時に没頭してしまうことがあります。
その結果、何時間も同じ姿勢を続けてしまい、体がゆがんで肩こりを感じます。
休憩を取ればいいのはわかっていても、作業がスムーズに進んでいるうちは続けたいと思うこともありますよね。
そのお気持ちは、よく分かります。
しかし、肩こりで済んでいた症状が悪化すると、頭が重たい感じや、頭が締めつけられるような症状が現れることもあります。
少しでも不調なく仕事に励んでいただきたいという思いから、今回は肩こりによって頭が重たく感じる原因とその対処法についてブログを書かせていただきました。
最後まで読んでいただけると幸いです。
肩こりによって頭が重たく感じる原因とは
デスクワークを始めたときは姿勢良く座っていても、だんだんと姿勢が崩れてくることはよくありますよね。
これは、視線の方向に頭が傾き、頭の重さに耐えきれなくなって体がゆがんでしまうためです。
成人の頭の重さは、4kg〜6kgと言われています。
この頭が少し前に傾くことで、首の骨に負担がかかり、そのために周りの筋肉が硬くなります。
では、頭をどれくらい傾けると首の骨に負担をかけるのでしょうか。
引用
Hansraj KK. Assessment of stresses in the cervical spine caused by posture and position of the head. Surg Technol Int. 2014 Nov;25:277-9. PMID: 25393825.
頸椎外科医のケネス・K・ハンスラージ氏は、頭を15°傾けると12kgの負担をかけると発表しています。
また、30°、45°、60°の角度でも検証されており、60°では首の骨に27kgの負担がかかると記載されています。
27kgは、2ℓのペットボトル水が約14本分に相当します。
これが常に頭に乗っていると想像すると、ゾッとしますね。
この首の骨にかかる負担を軽減しているのが、頭や首、肩、背中の筋肉です。
そのため、頭が傾いた状態が続くと、筋肉が常に緊張状態となり硬くなって、頭が重たく感じるようになります。
60°まで傾けることはあまりないと思いますが、15°や30°ぐらいであれば、よく見られる姿勢ではないでしょうか。
頭が重たく感じたり肩こりを軽減させたりするためには、首の骨にかかる負担をいかに減らすかがカギとなります。
その対処法とは
今回は2つの項目に絞ってお伝えさせていただきます。
1つ目は、「アラーム機能やバイブ機能を使用して姿勢を変えること」
2つ目は、「頭を起こすようにして背中を動かすこと」です。
1)「アラーム機能やバイブ機能を使用して姿勢を変える」
仕事を始める前に、アラームやバイブ機能を設定して時間を区切り、頭の傾きを戻すようにしましょう。
その際、頭を天井に近づけるイメージで、頭を起こすと負担のかかりにくい位置に戻ります。
2)「頭を起こしてから肩甲骨を動かすこと」
頭を元の位置に戻した後、肩甲骨を動かすことで、首に負担のかかりにくい姿勢が維持されやすくなります。
①座った状態から肘を直角に曲げ、手のひらを天井に向ける。
②天井に向けた手のひらを体の外側に開ける。
肩甲骨を斜め下に寄せるようにイメージする。
※ポイントは、肩を上げないようにして行うことです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は、肩こりによって頭が重たく感じる原因とその対処法について書かせていただきました。
「姿勢の意識」と「肩甲骨の動き」を参考に、職場やご自宅でもご活用ください。
続けていても一向にお困りごとが改善されない場合は、他に原因があるかもしれません。
その際は、お早めに近隣の専門機関にご相談されることをおすすめします。
もし、大阪市東成区周辺でお困りの方がいらっしゃいましたら、当院でご相談いただけたら幸いです。
監修 鍼灸師 柔道整復師 原田 直樹