「パソコン作業をしていると肘の外側が痛い」
「手を使っていなくても肘あたりが痛む」
「車の運転中も肘が痛くなる」
このようなことでお困りではありませんか?
デスクワークでパソコン作業をしていると、急に肘の外側が痛くなることがあります。
「長時間、頑張って仕事しているのに…」
「肘の痛みで、なかなか仕事が捗らない…」
そんなふうに考えながら仕事を続けるのは、本当に大変ですよね。
この肘の外側の痛みは、一般的に「テニス肘」と呼ばれます。
「え!?テニスなんて全くしたことがないのに、テニス肘?」
そう思われるのも無理はありません。
テニス肘の正式名称は「上腕骨外側上顆炎」といいます。
では、なぜパソコン作業でテニス肘になるのでしょうか?
今回は、その原因と対処法について書かせていただきます。
最後まで読んでいただけると幸いです。
目次
テニス肘「上腕骨外側上顆炎」とは
テニス肘とは、腕の外側にある筋肉が肘の関節を引っ張り、炎症を起こすことで生じる痛みのことです。
この名前は、昔、テニス愛好者がバックハンドでよく肘を痛めていたことに由来しています。
テニス肘の主な症状として、以下のようなものがあります。
・手首を反らせると肘が痛む
・パソコンでタイピングすると痛む
・物を持ち上げると痛む
これらの症状は、テニスをしている人に限らず、誰にでも起こり得るものです。
テニス肘になりやすい原因とは
・長時間のパソコン作業
指を動かす筋肉は、最終的に肘の外側の骨に付着しています。
そのため、指を動かすたびに肘にも負担がかかります。
さらに、長時間作業を続けることで肘関節への負担が蓄積し、炎症が起こりやすくなります。
・タイピングの衝撃
タイピングの力が強いと、その衝撃が指を伝わり、肘に負担がかかります。
・デスクワークの姿勢
デスクワーク時の姿勢は、職場や自宅の環境によって変わると思いますが、特に椅子の高さやパソコンとの距離が大きく関係しています。
その対処法とは
デスクワーク時の姿勢と、パソコン作業の合間に行えるストレッチをご紹介いたします。
1)デスクワーク時の姿勢
デスクワークの際に意識したいポイントは、「椅子の高さ」と「パソコンとの距離」の2つです。
椅子の高さ
両足の裏がしっかり床についた状態で、肘の角度が90度前後になる高さがおすすめです。
パソコンとの距離
パソコンに近づきすぎても遠すぎても、肘に負担がかかります。
上半身を起こし、肘の角度が90度前後で保てる距離を意識して座りましょう。
2)伸筋群のストレッチ
パソコンで指をよく使う方は、腕の伸筋群が硬くなっていることが多いです。
まずは、その筋肉や腱を動かしやすくするためにストレッチを行っていきます。
①腕を伸ばす。
②手のひらを床に向けて、反対の手で手首を床の方向に向けて曲げるようにストレッチします。
1回に15秒間、ストレッチします。これを3回行いましょう。
※無理をせず、気持ちいい範囲で行いましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は、デスクワークでテニス肘!?原因と対処法について書かせていただきました。
と「デスクワーク時の姿勢」と「伸筋群のストレッチ」を参考に、職場やご自宅でご活用ください。
続けていても一向にお困りごとが改善されない場合は、他に原因があるかもしれません。
その際は、お早めに近隣の専門機関にご相談されることをおすすめします。
もし、大阪市東成区周辺でお困りの方がいらっしゃいましたら、当院でご相談いただけたら幸いです。
監修 鍼灸師 柔道整復師 原田 直樹